とても面白いSF漫画で、残念ながらあまり知名度が高くありません。
ジャンプ+の公式ウェブサイトやアプリで一部無料で読むことができますので、時間がある方はぜひ読んでみてください。本当に面白いです!
(※詳細なストーリーの要約は省略します。漫画を読んでみてください!)
この漫画は、近未来の科学や宇宙理論を巧みに取り入れたSF作品で、最近ではこのような作品をあまり見かけません。
多くの漫画があいまいな理論に依存している中で、この漫画はしっかりとしたストーリーテリングで驚かせてくれます。
50話や60話を超えたあたりで、「これだけ多くの要素をどうやって収束させるのか?」と思っていましたが、後半では驚くほど巧みに収束されていきました。
非常に魅力的なストーリーです!
SF作品は知識が必要で、逆に物語が進むにつれて背景が複雑になることがありますが、『タテの国』は丁寧にさまざまな謎を解き明かしてくれます。
SFが得意でなくても、読むうちに引き込まれてしまうことでしょう。
むしろ、SFが好きでない人にもSFファンになってもらえる漫画だと思います!
ただし、連載は終了してしまいました。非常に残念です。
さらに、ジャンプ+での人気もあまり高くなかったため、単行本化もされなかったようです。
個人的には、この漫画は非常に評価されているべき名作だと思います。
現在の時代では後から評価され、数年後に急にアニメ化されることもあるので、期待して待ちたいと思います!
タテの国の考察※ネタバレあり
物語の主人公であるルスカは、新しい世界を探しに宇宙船で旅しています。
途中でブラックホールと遭遇し、グルオン博士の技術によってタテの国を作り出しました。ルスカは生まれた世界を探るため、宇宙船を離れてタテの国へ向かいます。
しかしながら、物語は冒頭の1話目で、ルスカが普通にタテの国の住人として生活している様子から始まります。
ルスカの記憶の喪失に関する伏線が物語の序盤で張り巡らされ、中盤でタテの国を脱出し、友人のチャンドラと再会する際にもその記憶の消失が指摘されます。
物語が進行するにつれ、ルスカは徐々に記憶を取り戻し、これが重要な伏線として物語を通して続けられます。
しかし、結局ルスカがなぜ記憶を失い、タテの国で普通の生活をしていたのかは物語が終了するまま明らかにされません。
ルスカの記憶の喪失の経緯が物語に深く影響を与えないため、特に説明が必要ないかもしれません。
ただし、この謎については物語内で何度も取り上げられ、キーワードとして重要な役割を果たしています。もし記憶の消失がなければ、物語の進行や問題解決が異なる可能性も考えられます。
この未解明の謎について、ルスカがタテの国に到着した際にオメガシステムによって記憶が削除されたのか、などの考察が可能でしょう。
もどかしいところですが、作者がわざと詳細を描かなかったのかもしれません。
もしこの作品が人気を集め、アニメ化されるなどの展開があれば、この謎が明らかにされる可能性もあるでしょう。
興味がある方は、全話を無料で読んでみることをおすすめします。
実際、その部分の出来事を1話使って描こうとも思ったのですが、結果的には102話に集約したという所です。RT
— 田中空【タテの国 紙本発売中】 (@tanaka_kuu) April 6, 2021
最近思うのは、物語で描かれた部分以外にも、誰も知らない物語があるんじゃなかろうかと、、そう感じる事の方が、本編よりもなんかいいなぁと。RTのイラストもそんな気分を感じさせてくれて素敵です。ありがとうございます🙇♂️
— 田中空【タテの国 紙本発売中】 (@tanaka_kuu) April 6, 2021
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